hunterへの手紙その2


 みんな純粋だった


2:Sakoとの戦い

以下原文のまま(個人情報部分は削除)----------

Hunter 様
 そちらからのメール受け取りました。御丁寧にありがとうございます。
 御電話で伺いましたhunter様、その他の方々が現代の社会的問題でもあるネット犯罪等の防止、ネットワークつくりなどの活動に取り組んでいらっしゃることをお聞きして是非確立できるよう陰な がら応援しております。
 自分の娘にもし降りかかってこなければ私も傍観者の一人としていたことでしょう。

本来利便さを追求して普及されてきたはずのネット社会が正体が見えない犯罪の手段として使われる事は残念でたまりません。大人も子供も日本は病んでいるなと本当にこのごろ思います。自分の子供だけ守ればいいという社会ではなくなって、そして又とても自分の傷ついた心には敏感なのに他人の心の傷には無関心な、人の心は幾重にもひだがあって、その心のひだを読み取ろうとしない子供がなんて多いのだろうと感じています。

 ひとたび亀裂が入れば攻撃することでしか他人を受け入れない、悲しくやるせない気持ちにさせられます。
 娘は力になってくれるともだちもいて、あれから明るい顔で学校には行ってくれています。 何が一番の解決方法かを当てはめるのは難しい。お返事を待ちながら胸の奥で焦らず、何をどうすべきかを考えます。新しい動きがあったらすぐにでもお知らせいたします。このように御連絡を度々入れていただき感謝しております。
 今はこの光りの先が望むところに差し込んできてくれることを祈って待ちます。
又御連絡いたします。


ハンター様
 おはようございます。
 日曜日の夜娘が自分の手首の裏側をかみそりで十数回傷つけました。
 メールを送ってきたと思われる子供たちとの直接の原因ではありませんが、ずっと引き続いている学校での友人関係のトラブルからと思われます。

 誰の事も信じられなくなり、口を
利いてくれるクラスメートさえも自分を騙しているのではないかと。月曜日学校がつらいのなら休んでも良いといいましたが、本人の胸の中でどんな事があっても3年間の皆勤賞をとりたいから学校へは行くと。

 自分の意思で行きたいのかどうか確かめて送り出しました。 
 この先あの子がどこまでやっていけるのか、どうしてももう駄目な時は最良の方法を探そうと主人と話し合いました。

 担任の先生は手首の傷にすぐ気づき、じっくりと話をしてくださり私のところに電話を下さいました。娘も何もしてくれない、何を言っても無駄だと思い始めていた担任が自分を本当に親身に心配してくれたことがわかったらしく、その意味では担任に感謝しています。
 
言葉が出ないです。 
 今日○○さんにやはり電話してみようと思います。私は間違っているでしょうか。

 メールの張本人がわかったとしても、今の娘の状況が目を見張るように好転するとは思えませんが、つまるところ学校側も決定的な証拠があれば、徹底的にやるのだとは思います。 
 何をしてあげられるのか。どうしてあげることが娘にとって一番の事なのかわからなくなりまた。


ハンター様
 昨日の夜は○○さんの事などで大変ありがとうございました。ハンターさんからの電話の後で◯子の友達のお母さんから電話があり、娘が毎日絡んだ糸の中でもがいていた事柄が解決しました。

 このお友達たちも例の同級生と入学から色々な拘わりがあり、結論からすると今までみんながどうにかしたかったけれど、出来なかった葛藤を子供たちの間で解決しようと硬い意志が芽生えたようでした。
 一人のお子さんから私と話したいとの申し出があり、その中で◯子の事が大好きだし、これからもずっといい友達でいたいから友達として言うべき事はきちんと言う、喧嘩もするかもしれないけどそれは◯子の事がもっと好きだからだと思うと言ってくれました。

 とてもありがたく、これほど今の桜子にとって力強く嬉しい事は無かったのではないのでしょか。
 私と話したお子さんは◯子の◯さんで○○さんの方の今までの気持ちも理解できました。
 例の同級生といるときはいつも明けても暮れても◯子の悪口で本当は自分は桜子の事が好きなのに一緒に悪口を言うように強要され言わなければ今度は自分がやられると、でもそんな事にもううんざりし、自己嫌悪にもなり、決別しようと決心したとのことでした。お母さんも2−3日前から家でも落ち着いていると感じていたそうですが、そんな内面的は前進があったからだなと思ったそうです。  
 
 ハンターさんのいつも言われるとおり少しずつでも前に向いて歩き始めたのだなと思えた夜でた。 
 お互い良い方向に引っ張り合ってくれる友達がいれば、馬鹿なことは繰り返さないだろうと。
だから今朝の顔は昨日とは別人で生き生きとした表情で「行って来ます!」
でした。色々な方が助けてくださった事がとてもありがたかったです。

ハンター様
 おはようございます。娘が火曜日の夜友人関係で一段落したことはすでにお伝えしたとおりですが、昨日の朝電車の中から私にメイルが入り「学校やめたい」と言ってきました。なんで何があったの?ととまどい、何回かやりとりをしましたが、一限が終わったら早退してもいいかというメイルが又入り、考えたあげく「いいよ」と返しました。

 すぐ担任の先生に連絡をとったところ同じ事を娘が言っていたようで担任はこれで早退させると後を引くと判断し、承諾しなかったとのことでした。とにかく娘と話をしますから、と言う事だったのでお任せしようと思ったところ少ししてから「今バスの中」と電話があり、先生に黙って帰ってきてしまったことがわかりました。又すぐに授業が終わったら先生に電話をかけてくださるようにお願いしたところやはり帰ってしまったことをご存知ありませんでした。昨日の晩話した中で私には言っていないことがまだたくさんあるというので聞くと、母親の私や家のことなどまであること無い事の悪口を言われていたらしく、ママの事までひどいこと言ってでたらめばっかりといって泣いていまた。
 
 この話は同級生が聞いた話を娘に教えたのですが、この点にもいつも問題を感じます。聞いて不愉快だろうと判断することを善意と勘違いして当の本人に伝えてしまう。伝えた本人は悪気は全くないのだけれど、何故もう少し聞かされる人の気持ちを考えてあげられないのか。 
主人とも一日話して、とにかく娘の心を正常な状態に戻してあげることが先決で、心療内科でもとにかくカウンセリングなど専門の方に見てもらいながら立ち直らせる為の最善の方法を第一に考えようと思います。学校としばらく距離をおかせて自分の気持ちを見つめさせたい。

 本人の心が病んだままでは学校にいかせても又同じ事に負けてしまう。昨日の長い一日の出来事を全て語りきれませんが、とうとうこういうところまでなってしまったなという思いで正直私もショックでした。
 いい友達がそばにいてくれるのに娘は自分を傷つける子たちにばかり目が向いてしまうのでしう。 
 その呪縛から解かれる唯一の手立ては自分自身で見る方向を変えていくことなのに。 
大嫌いで顔も見たくないのにいつのまにかその子供たちの事で心も頭も一杯になってしまっていて、自分自身を見失ってしまっているのだなと思うのです。

私もかつて同じような経験があって、その時その渦から抜け出すのに3年あまりかかった事を思い出しました。 その時の気持ちを娘に話してあげようと思っています。大丈夫で健康な心に戻してあげたい。その思いで今日一日スタートするつもりです。

 ハンターさんもどうぞガンパッテください。大切な一日気持ちよく過ごしましょう!
 お互いに


現場対応後

ハンター様、皆様へ
 今日はありがとうございました。思い切って行って本当に良かったと思います。 あんなにたくさんの方が暖かく迎えてくださり、正直最初は戸惑っておりました。

 けれど初めてお会いする人たちばかりなのに、居心地の悪さなど感じることなどなく、何か安心感に包まれている気がしました。感謝の気持ちで今も一杯です。
 一緒に活動したいと帰りの新幹線でも帰宅後も言っていました。主人にも今日の事を伝えて、今この子に一番必要なことが皆様と接することや一緒に活動することで得られるにちがいないと思っています。肌で感じ心で感じ目や耳で感じ、○○が自分自身で色々な事を見つめ、気づき、成長していってくれるまで待ってあげよう。

 そう思わずにはいられませんでした。 良いめぐり合いは人生を変えてくれる。
 今の狭い視野だけであれこれ思い悩んでいたことがふっきれたように思います。

 これからの○○の意味ある将来を思うとき、人とは違った歩き方があってもいいじゃないか。もっとおおらかな気持ちで見守っていってあげたらいいじゃないかと思います。大切なことはが自分で自身の欠けていることや、どう歩いていくべきかを気づき、考えていける人になることです。失敗して後悔してもそれをどうやって乗り切り、取り戻していこうとする強さを持てる人間になって欲しいと思います。

 一連の出来事で家族それぞれが傷つき重苦しい毎日を強いられました。けれど今、「ああ、なんてくだらないことに振り回されていたんだろう」と心から思いました。

 決して些細なことではないけれど、こんなことで負けちゃいけないなと思えました。
前に進まなくてはね。 心が軽くなりました。 自分の視野の狭さをつくづく思いました。

 どうぞこれからもお付き合いさせてください。○○をよろしくお願いします。

 最後にもう一度お礼を言います。 皆様本当にありがとうございました。 短い時間でしたが皆様と今日出会えたことを嬉しく思います。○○(さん)どうもありがとうございました。 どうかこれからも○○を見守ってあげてください。よろしくおねがいします。

2:00am


ハンター様
 今夜中の3時です。おはようございますのほうが良いですかね。

 予定通り無事帰路に着きました。 大阪滞在の際、何度も電話やメイルを入れてくださりありがとうございました。
 池田でのキャンプは○○にとって忘れられない思い出になったようです。
たくさんの方に囲まれて、着いたばかりの時は硬かった表情も次第に溶けてみなさんと楽しい二日間を過ごせたことはとても幸せだったに違いありません。 
 一歩踏み出す度に何か必ず結果を期待してはいけないと今日私は思っていました。
 これがこれからの始まり、この池田行きが次につながり、そしてまた次へとつながっていく。そう思って行ってあげようと思いました。

 「今のままずっと同じ状態でとまってしまうことは絶対にないよね。今までも経験したことのない大変なことに幾つもぶつかったけど、必ず終わる時がきたんだもんね。」と主人と話していました。 海に落ちて渦に巻き込まれている時には絶望感とかで一杯で何も見えなくなってしまうけど、溺れたくないから必死で足で水中を蹴り上げる。かすかに真っ暗な海に挿す光が見えてきて波間が見えてくる。もう駄目かと思う瞬間水面に出る。例えればそんな感じかもしれません。
 
本当にお世話になりました。 皆さん全員にありがとうを言います。
これからも宜しくお願いします。


Sakoは、今年(2005年)3月に高校を元気に卒業した。

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