心を伝えるネット安全教育

〜愛媛の情報教育10周年記念号投稿文〜
当時:Cyber Guardian Angels JAPAN 担当として活動時の記録


その1


「坂本龍馬って知っている?」

中学2年の女の子へ何を聞いているんたろう?と思いなから話をしている自分がいる。

「坂本龍馬が俺は好きなんだよ。」

 聞き鳴れた着信音が鳴っている。

 枕元に置いた自分の携帯電話に着信が入っていることに気付いた。時計の針は、午前3 時を少し回ったころを指している。
 明日(と言っても日付は既に今日になっているが・・)は、年に一度の総会がある日で、前日から東京に入り、ホテルで休んでいたことを少しずつ思い出した。丁度いい室温に調節されたホテルの部屋は、まだ暗く、その中で携帯電話が着信音を出しながら綺麗に光っていた。

 「助けてください

携帯の通話ボタンを押したとたん飛び込んてきた声である。

 「ハンター、助けてください。おかしくなりそうなんです。」その声は、中学2年になる娘が、携帯電話による嫌がらせを受けていることで相談を受けていた、栃木県に住む相談者Nさん(被害者の母親)の夫であった。

 「どうしました」という私の声が届いたかどうかも分からない間に、電話の主は夫から妻に変わっていた。「ハンター助けてください。昨日から無言電話が鳴りやまないのてす。」「知らない男の人からもかかっているみたいです。」

 それとなく状況がつかめてきた。眠っていた脳が瞬時に回転を始め、状況の正確な把握と正しい助言を命じている。

 「いつから電話はかかっていますか?」という私の質問に対し、「昨日の午前中からなんです。

 最初はただの間違い電話と思っていたのですが、次々とかかってくるようになり、私がもしもしと言うと切れるんです。」いわゆる無言電話が鳴りやまなくなった状態である。



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