心を伝えるネット安全教育

〜愛媛の情報教育10周年記念号投稿文〜
当時:Cyber Guardian Angels JAPAN 担当として活動時の記録
全投稿文は一番下からダウンロードできます


その2

 

「いつか終わると思っていたのですが、ずっと今もかかり続けているんです。

知らない男の人みたいなんです。」ここまで聞くと、何が起こったのか検討がつく。
BBSへ電話番号を書き込みされたのであろう。(BBSとは、正確にはbulletin board systemと呼ばれ、日本語では「掲示板」と呼ばれている。)

 「分かりました。今の時間は電車も止まっています。朝一番に電車でそちらへ行きます。安心してください。」

 大事な総会の開催が頭にあった。その会で話をする予定にもなっていた。
 しかし、「総会は毎年行われるからまた出席すれはいい。

 話をしないと地球かが破滅するものでもない。誰かに変わってもらおう。それより、この相談者を助けられるのは今自分しかいない。今しかないのである。」そう考えていた。

 Nさん宅は、海外から建築資材を輸入して注文住宅を造る仕事をしており、自宅が事務所と兼用になっていたため、電話もFAXと併用しており、ナンバーディスプレイに変更できない事情にあることをこれまでの相談で知っていた。

 「Nさん、今の時間に仕事で電話をしたりFAXをする必要はないですね。それでは、私がそちらへ到着するまでの間、電話線を抜いておいてください。
 そうすれば、電話はもう鳴りません。安心してください。
  このようになった状況はそちらへ着いたときに説明します。」

 私は東京駅からNさんの家へ向かうために乗るべき列車について聞き、一番列車の時間を調べた。

 その列車に乗るため、ホテルを出発すべき時間を計算した後、直ちに理事長へ電話を入れることにした。

 「もしもし、総会には出席できなくなりました。例の相談者がBBSに電話番号を書き込まれる被害に遭ったようです。」

 理事長「小田啓二」は、北海道北見市生まれで今年3 3歳、高校在学中からアメリカに留学し、そのとき、アメリカで犯罪発生率最悪のニューヨークを中心に、「割れ窓理論」を実戦しながら犯罪抑止活動を行っている防犯ボランティア団体、ガーディアン・エンジェルスの存在を知った。その活動に没頭し、国際総本部であるニューヨーク本部長を4年間努めた後、阪神淡路大震災で日本にボランティア活動が定着したことに興味を示し、更にオウム真理教の無差別テロ事件で日本の安全神話が崩れたことを危惧して日本に支部を作ることを決意し、たった一人で1996年から日本国内で活動を始めた。

 現在日本国内14都道府県27行政区において27支部3つのパトロールチームと3つのプログラム(サムライ塾(武道を通しての青少年育成)、ジュニア・エンジェルス(16歳に満たない青少年を中心とした健全育成)、サイバー・エンジェルス(インターネット関連の犯罪抑止、教育))による活動が続けられており、およそ450名の仲間が仕事や学業、主婦業の傍らボランティア活動に励んでいる。特筆すべきは、日本で多くのNPOが存在するが、その中でも数少ない国税庁の認定を受けた団体てあるということだ。


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